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Jul 27 2017

Skywire: A Free and Open Internet

インターネットを使っていると、時に「インターネットは私たちがコントロールしている」という錯覚に陥ることがあります。 私たちはGoogleの提供するサービスを通して簡単に人と繋がり、消費し、ビジネスを行うことができます。 FacebookやAppleやAmazon、便利ですよね。 でもそれは、あなたが「自分が何を放棄しているのか」について考えだすまでの話です。

私たちはネット上での生活をコントロールしてはいません。 大企業やインターネットサービスプロバイダ(ISP)は私たちのデータを集め、行動を追跡し、ユーザーエクスペリエンスを形作ります。 インターネットを使う度に、これらの会社に私たちを上回る力を与えています。 私たちは、私たち自身のネット生活を所有しているわけではありません。 それは“彼ら”が所有しているのです。

状況は次第に悪くなりつつあります。 企業や政府はインターネットの自由を脅かし続けています。 今年の春、FCC(米連邦通信委員会)はインターネット中立性保護規制の撤廃に向けて動き出しました。 この動きが成功したなら、ISPに対して全てのコンテンツに対して平等なアクセスを提供させることを義務付けた、ネットワーク中立性保護規制が撤廃されることになります。 ISPはコンテンツをブロックしたり、接続を制限したりすることができます。 彼らは「あなたがどのコンテンツを見るか」また、「どのように見るか」を選ぶようになるでしょう。

世界的に見ると、インターネットの自由に対する脅威は更に深刻です。 いくつかの政府はサイトを検閲したり、特定のアプリやサービスをブロックしたりしています。 また、インターネットアクセスについて、経済に起因する問題を抱えている国もあります。 開発途上国の多くではインターネットに全くアクセスできないか、制限されています。これは企業による管理や、経験の浅いユーザーを狙った第三者による詐欺により、アクセスに高いコストを要求されるからです。

どこを見回しても政府や企業は、恵まれない人々を排除しています。 検閲と利益の追求は、一般の人々がウェブの潜在能力を最大限に引き出すことを妨げています。 米国人口の10%(約3400万人)は信頼できるインターネットアクセスを持っていません。 その割合は農村部において高くなります。 彼らのインターネットアクセスは不釣り合いに脆弱です。 公正で平等なインターネットアクセスがもたらすであろう、社会的、教育的、経済的利益が彼らには欠けているのです。

今が私たちの手にコントロールを取り戻すときです。 インターネットは企業の利益や政府の監視のためのツールではなく、公共の資産でなくてはなりません。 開発者や活動家と共に、Skywireはこの戦いをリードしています。

SkywireはISPからコントロールを奪う、P2Pのインターネット代替ネットワークです。 P2P技術ではコンテンツにアクセスするために、あなたの身元や個人情報を放棄する必要はありません。 Skywireはブロックチェーンベースの分散型ネットワークを提供し、安全かつ非公開にブラウズできます。 Skywireでは、あなたは自分自身のデータを所有しており、自分のエクスペリエンスをコントロールすることができます。 それは本当の意味で自由でオープンなインターネットです。

自由なインターネットには、ユーザーエクスペリエンスを超える利点があります。 それは、イノベーションのためのプラットフォームを提供することです。 開発者は、強力な企業に振り回されることなく、自由に創造することができます。 全てのサイトが平等に扱われると、透明性が増すことや、政治から健康至るまであらゆるトピックに関する情報の恩恵を受けることができ、公共の利益となります。 創造性は開花するでしょう。 アートはより広い大衆によりアクセスできるようになります。 さまざまな考え方が広がっていきます。 表現の自由も成長するでしょう。 ユーザーは、限られた数の企業製品を消費するのではなく、自分のエクスペリエンスを選択し、独自のコンテンツを作成することができます。

P2P技術はセキュリティ上の利点も与えます。 監視の恐れなしにユーザーが自由に行動することを可能にします。 これは、オンライン体験を大きく進歩させる画期的な変化です。 Skywireは匿名で安全なプライベートブラウジングと取引により、すべてのユーザーに権限を与えるために、プレイングフィールドを平準化します。

現在のインターネット環境では企業や政府は常にオンライン取引を追跡しています。 彼らは個人情報を収集し、マーケティングのようなあまり良くない目的のために蓄えます。 しかも、データ収集には更に狡猾な面があります。 オンラインでの人格を取り除き、ユーザーを単なる数値に変換してしまうのです。 第三者に盲目的に信頼を置くことで、私たちは彼らに、利益のためにデータを悪用する能力を与えます。 私たちは作成したコンテンツの所有権や利用権を失います。 つまりは、私たちはプライバシーを放棄するということです。

それについて考えましょう。 あなたは自分の所有物を、たとえ無名の組織がそれを気に入ったからといって全て譲渡することはないでしょう。 では、なぜあなたは同じことをオンラインでするのでしょうか? 利便性の対価としてはあまりに大きすぎます。 しかし残念なことに、多くのユーザーはそれ以外の選択肢が無いと感じています。 それが現代のインターネットのジレンマなのです。

Skywireはユーザーに選択肢を与えます。 より良い暗号化とローカルに保存されたデータを利用して自分の情報を自分で管理することができます。 データの破損、ハッキング、盗難に対する脆弱性はありません。 あなたのオンラインでのプライベートは保たれます。 データの所有権を取り戻せば、ユーザーとしてのパワーを取り戻すことができます。 それは単純なことです。 そしてそれはSkywireのP2Pネットワーキングから全てが始まります。

インターネットの未来にはこれまで以上のリスクが潜んでいます。 検閲、データの盗難、ユーザー搾取、そしてISPの利益追求などにより、変革は急がれています。 私たちはその緊急性を理解しているからこそ、Skywireを開発しています。 今こそ、自由なインターネットの可能性を最大限に解き放つ時です。

Source code: https://github.com/skycoin/skywire